今回紹介するカバキコマチグモはとんでもなく親不孝なクモだ。
何故なら彼らは成長すると
母親を食べてしまうのだ!!
これを知った時は僕も唖然とした。
子供を殺す生き物は結構いるが、まさか親を食い殺すなんて・・・。
金八先生が知ったら
このばかちんがっ!!!
と怒声が飛ぶのは確実である。
一体何故そんなことをするのか。
今回はカバキコマチグモに迫ろうと思う。
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カバキコマチグモ
カバキコマチグモってどんな生き物?
クモ目フクログモ科コマチグモ属。
日本全土に生息している。
体長は2cmに満たない小さなクモである。
体の色はオレンジ色でそこからカバキという名前がついている。
昆虫などを捕食する。
カバキコマチグモの巣
カバキコマチグモは普通のクモみたいに糸で巣を作らない。
ススキの葉を巻いて巣を作るのだ。
それの際に糸を出して、くっつけて作るのだという。

見た目はこんな感じ。
立派な巣になっててなんか可愛いねw

巣を開いてみると、こんな感じになっている。
この中で子供を産んだり、交尾をしたりするのだ。
母親を食べる習性
カバキコマチグモは一回で100近い卵を産む。
卵が孵化するまでは10日ほどかかるのだが、その間巣の中で必死に卵を守るのだ。
無事、子供達が孵化したら、今度は片時も離れず子供達の世話をする。
そうして子供達はついに最初の脱皮を始めるのだ。
脱皮が終わると、子供達は自ら動けるようになるのだが、最初にする行動が・・・
母親の体に食らいつくことなのだ!!!
脱皮が終わった順に次々と母親の体に食らいついていく。
そして、30分もすると母親は体液を食い尽くされて死んでしまうのだという・・・。
この間母親は何も抵抗はしない。
できないわけじゃないのだ。
しないのだ。
子供達以外の敵に襲われたら、ちゃんと追い払ったりできるのだよ?
でも子供達だからしないのだ。
命懸けで子供を守って、最後は子供のために自分をエサにしてしまうという、なんともすごい話なんだよね。
ここまで極端な話は聞いたことないけれども、母親って本当に偉大なんだなと痛感させられた。
冒頭でばかちんなんて言ってごめんなさい・・・。
なんか涙が出そうな命の話だよね・・・。
カバキコマチグモは毒グモ
実はこのカバキコマチグモは日本にいるクモの中ではもっとも強い毒を持つ毒グモなのだ。
ただ量が少ないため、人が死亡した事故は報告されていないが噛まれるとめちゃくちゃ痛いため、甘くみてはいけない。
自ら人を襲うことはないのだが、巣を壊したりすると攻撃してくる恐れがあるので、不用意に巣を壊さないようにしよう!