アフリカには、とても恐ろしいハエが存在する。
その名もツェツェバエ。
体長5~10㎜ほどの彼らだが、とんでもなく恐ろしい凶器を持っている。
このツェツェバエに刺されてしまった人は、永遠の眠りについてしまうのだ。
こんなに小さな体のどこにそんな能力があるのか‥。
今回は、アフリカを恐怖に陥れたツェツェバエの生態に迫ってみようと思う。
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ツェツェバエ
ツェツェバエってどんな生き物?
ハエ目ハエ下目ツェツェバエ科。
アフリカ大陸の北緯15度から南緯20度のエリアに分布する。
典型的なハエの姿をしていて、体調は5~10㎜ほど。
雄雌ともに、哺乳類や鳥類から吸血して、血液を栄養源としている。
刺された人は永遠の眠りにつく
冒頭でも少し触れたが、ツェツェバエに刺されてしまうと『アフリカ睡眠病』という病にかかり、だんだん衰弱していき、最悪の場合は永遠の眠りについてしまう。
これは、ツェツェバエに寄生しているトリパノソーマという微生物が元凶だ。
ツェツェバエが媒体となり、トリパノソーマが人間の体内に侵入すると、頭痛や発熱、リンパ節の腫れといった初期症状が現れる。
リンパ節や脳の中で増殖を始めると、催眠周期が乱れ、昼夜が逆転した生活を送るようになる。
次第に衰弱していき、昏睡状態に陥っていくのだ。
こ‥怖ぇぇぇぇーー!!
刺されただけで死んでしまう危険があるハエなんて怖すぎる(゚Д゚;)
アフリカ睡眠病は早期の治療が必要で、治療が遅れてしまえば後遺症が残る場合もあるらしい。
治療もせずに放置してしまえば、永遠の眠り‥ましっぐらだろう。
しかも、まだワクチンとかは開発されてないから、ツェツェバエに刺されないように注意するしかないんだって。
注意って言っても、あんなに小さなハエだから難しいよね。
虫よけスプレーとかで身を守るしかないのか‥。
アフリカ睡眠病とは?
主にツェツェバエに吸血されることにより感染する病。
サハラより南の36か国で確認されていて、ウガンダ南西部とケニア西部では風土病となっている。
アフリカ睡眠病によって年間4万人が死亡している。
ツェツェバエが媒介することから、ツェツェバエの生息地で流行しやすい。。
現在では治療薬が開発されているが、ワクチンはないため、ツェツェバエに刺されないように注意することが唯一の予防策だ。