今回紹介するのはアリノスシジミ。
蝶の一種。
成虫はこんな奴。

まぁ、普通の蝶だよね。
でも、問題はコイツの幼虫なのだ。
なんと‥
アリの巣に住みついて、アリの幼虫を喰らい尽くしてしまうという!!!

人ん家で一体なにやってくれてんねん。
アリ達は抵抗できないのか?
そんなアリノスシジミに迫ろうと思う。
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アリノスシジミ

アリノスシジミってどんな生き物?
チョウ目アゲハチョウ上科。
体長は幼虫で大体30mm程度。
東南アジアやオーストラリアに生息している。
アリの巣に住みついて幼虫を食らう

アリノスシジミはアリの幼虫を食べて成長していく。
中でもツムギアリの幼虫が大好きで、なんとツムギアリの巣に住みついてそのまま幼虫を食べて生活し始めるのだ!!!
勝手に人ん家に住みついて、さらに子供も食べるとはなんて極悪非道な野郎だ‥。

ツムギアリ達はそれを許すんでゲスか?
いやいや、許さないよ。
ツムギアリは結構獰猛な奴らで、アリノスシジミに反撃する。
強力なアゴで噛み付いたりね。
‥だが、アリノスシジミはそんな攻撃効かないのだ。
何故なら、アリノスシジミの幼虫は甲羅みたいな硬い皮に覆われているため、アリの噛み付き攻撃を一切通さないのである‥。
そのため、ツムギアリはただただ幼虫が食われていくのを見ていることしかできないのだ。
頼む、俺達はどうなってもいい!
子供達だけは食べないでくれ!!!
それは聞けねぇ頼みだな!!ガハハ!!!
ああ‥恐るべしアリノスシジミ。
だが、アリノスシジミの羽化が反撃のチャンス!
そんなこんなで、アリノスシジミはアリの巣の中で蛹になり、羽化する。
この時、やっと硬い皮もなくなってアリの攻撃が効くようになるのだ!!!
今まで散々好き勝手やってくれたなぁ~!!!
行くぞみんな!!子供達の仇だぁ!!!!
と向かっていくが、アリノスシジミの成虫は今度は滑りやすい毛で覆われているのだw
だから、ツムギアリも滑って中々噛みつけないという地味な戦いが繰り広げられるw
だが、それでもツムギアリ達の復讐心はものすごく、滑りをものともせず攻撃しアリノスシジミを捕食してしまうことが結構あるのだ。
なんとも、すごい生存競争‥。
その戦いに勝ったアリノスシジミだけが、巣から抜け出し空を羽ばたいていくのである。

それにしても、アリノスシジミも凄い精神力だよね。
だって、子供を殺されてめっちゃ憎まれてる相手の家でずっと一緒に暮らすんでしょ?w
気まずさはないのだろうか?www
他にもアリに自分を育てさせるクロシジミっていう蝶がいる。
アリを利用する悪い蝶が多いんだねw